M様(47歳女性 主婦)
東京都葛飾区に住む主婦、Mさん(47歳)は、2年ほど前に高血糖になり、血糖コントロールに必死で取り組みました。
「うちは父親が高血圧、母親が糖尿病という血筋なんです。両親とも治療を続けていますが、2年前に私まで境界型糖尿病と診断されました」境界型糖尿病とは、空腹時血糖値が110~125mgの間を推移する状態をいいます。糖尿病予備軍ともいいます。126mgを超えると糖尿病です。
糖尿病の三大合併症(神経障害、網膜症、腎症)の心配はまだ少ないのですが、放置していると動脈硬化が進んで、脳梗塞や心筋梗塞の発症が懸念されます。特に更年期にさしかかる女性の場合、女性ホルモンの激減により脂質異常症(いわゆる高脂血症)のリスクが高まって、動脈硬化が進行するケースが珍しくありません。
「私の叔母さんがそうでした。40代半ばに糖尿病になり、更年期を過ぎた56歳の時、心筋梗塞で亡くなっています。ですから、糖尿病の一歩手前と聞いて、非常にショックを受けました」
もちろん、Mさんはすぐに生活習慣の改善に取り組みました。もともと、食事には気をつけていたそうですが、カロリー制限と塩分制限を厳しくし、外食や加工食品は可能なかぎり控えるようにしました。ご飯を食べるのは朝夕だけで、ご飯茶碗に半分。昼は玄米パンと果物という具合。夕食のおかずは野菜、海藻類、キノコ類がメイン。食後のデザートや間食はいっさいやめました。
「家族とはほとんど別メニューです。運動はウォーキングを週に4日、水泳を週に2日、ヨガを週に1日、休みなく続けました。そのおかげか、体重は増えることなく、理想の45kgを維持しつづけました。それなのに、血糖値は基準値域内に下がってくれません。主治医にいわせると、過食や運動不足による高血糖なら生活療法は効果は出やすいけれど、体質から来る高血糖だからおいそれとは効果が出ないということでした」
通常では境界型糖尿病に薬物療法は適用されません。あくまで、食事と運動を中心とした生活療法で下げましょう、ということでした。
「こんなに努力しても下がらない、これ以上どうすればいいの」と落ち込んでいたときに、草津あおばなに関する記事が目に留まったそうです。2005年の9月のことでした。「本屋さんで目次をめくっていたら、糖尿病の特集があったので買い求めました。家に帰ってじっくり読んだところ、草津あおばなは糖分の吸収を抑えるので食後血糖値が上がりにくいということです。だから、インスリンの分泌や作用が不活発でもブドウ糖の代謝は無理なくできるようになる、というようなことでした。私向きかもしれないと思い、試してみることにしたのです。草津あおばなは毎食30分前に2粒ずつ飲むことにしました」
Mさんは、3ヶ月試して変化がなかったらやめるつもりで飲みだしたそうです。それが、たまたま検査日だった1ヶ月後の検査で空腹時血糖値が123mgから115mgに下がっていたのです。過去2ヶ月間の血糖値の推移わかるヘモグロビン(Hb)A1c(基準値は4.3~5.8%)も、6.3%から6.1%に下がりました。
「それまではほとんど変化のなかった血糖値が下がったのです。主治医もやりましたねと、喜んでくれました。その3ヶ月後の検査ではついに空腹時血糖値は基準値域内に収まり、HbA1cも基準値内の5.8%でした。厳しい生活治療法では下がらなかった血糖値が、草津あおばなを飲みはじめてたった4ヶ月で下がったのです。もちろん、いまも飲みつづけて、数値は安定しています」
運動は以前と変わらずに続けているそうですが、食事は毎食ご飯を軽く一膳食べるなど、量が増えているそうです。